ダイワのスティーズS68ML-SV・ST、通称「KINGBOLT」は、2022年4月にデビューしたフィネスロッドの革命機です。このモデルは、バトラー時代から数えて4代目となるフィネスの名機として、さらなる高感度化と繊細な操作性を備えて生まれ変わりました。初代モデルが登場した当時、そのレングスとパワーは話題を呼び、特に米国のツアープロたちから高い支持を得ていました。現代のフィネス釣りにおいて、このモデルは高感度と操作性の両立を追求しています。
スティーズS68ML-SVSTのインプレ
ダイワのスティーズS68ML-SVSTのインプレがあるのか確認しました。
スティーズS68ML-SVSTのスペック
並木敏成氏は、この新しいKINGBOLTの開発において、「ソリッドティップ」の採用を決定しました。彼は90年代初頭に、バスフィッシングにソリッドティップを導入した先駆者であり、その経験を活かして現代のタフな釣り場に対応するためのロッドを作り上げました。このソリッドティップは、従来の柔らかいティップとは異なり、硬く設定されており、現代のタフな状況においても優れた感度を提供します。
スティーズS68ML-SV・STは、SVF COMPILE-Xのベリーからバット部分にMLパワーの硬いソリッドを組み込んだ特殊ブランク構造を持っています。この設計により、ラインスラックを作りやすく、常に釣れる状態を維持することができます。ロッドは小さな変化を敏感に感じ取り、その振動を手元に伝えるため、カバーやハードボトム、水中のストラクチャーを細かく攻めることができます。
テーパーは初代スティーズや06KINGBOLTを踏襲し、ソリッドティップはボトムのタッチ感と手感度を重視しています。この設計により、従来のチューブラーティップでは感じ取れない微細な変化を確実に把握できます。また、硬さを持たせたチューブラーのベリーからバットが、ティップの振動を増幅して手元に伝えます。このロッドは、軽量ルアーでもウェイトをしっかり乗せて遠投できるため、キャストの精度を損なわずに、パワーアップした印象を与えます。
さらに、スティーズS68ML-SV・STは、様々なライトリグに対応できる多様性を持っています。スモラバ、ジグヘッド、虫のカバーゲーム、高比重スティックベイトのノーシンカーやペンシル、そしてダウンショットやライトキャロまで幅広く対応可能です。また、特に低水温期に威力を発揮するメタルバイブやシャッドなどのリアクション系の釣りにも適しています。
このロッドには、ダイワの先進技術がふんだんに搭載されています。SVF COMPILE-X技術により、軽量化とパワーアップが実現され、X45フルシールド構造がロッドのネジレを排除し、キャストアキュラシーを向上させています。さらに、3DX技術がロッドの復元力を高め、ブランクス本来の性能を引き出します。メガトップ技術は、繊維と樹脂が均一に分散するカーボンソリッドであり、強度と感度を飛躍的に向上させます。
まとめ
ダイワのキングボルトは、並木敏成氏の理想を具現化したフィネスロッドとして、現代の釣りシーンにおいて欠かせないアイテムです。その高感度と操作性、そして多様な対応力により、多くの釣り人にとって信頼できるパートナーとなることでしょう。