ダイワのスティーズS66UL、通称「GRAY GHOST 66」は、2022年12月にデビューしたミドスト、ホバスト、ボトストに特化したライトリグロッドです。このロッドは、遠方や水中の状況を感覚的に把握しにくい現代の釣りシーンにおいて、アングラーの手元に明確に情報を伝える高感度の操作系ロッドとして設計されています。そのため、操作時のアドバンテージを提供し、あらゆるシーンで多様なライトリグを効果的に使いこなせるようになっています。
スティーズS66ULのインプレ
スティーズS66ULのインプレがあるのか確認しました。
スティーズS66ULのスペック
従来のミドストロッドでは、バイトがあっても感知しづらく、合わせが利かないという問題がありました。特に低水温期の春先などでは、魚の動きが鈍く、バイトと根がかりの区別がつきにくい状況が多々あります。これに対して、並木敏成は、従来の中弾性ティップでは感度が低く、手元に伝わりにくいと警鐘を鳴らしていました。
そこで登場したのが、06グレイゴーストの後継となるスティーズS66ULです。以前のグレイゴーストは高感度の金属ティップを持ち、ルアーに生命感を与えることができましたが、用途が限られていました。新しいスティーズS66ULは、ミドストやホバストだけでなく、あらゆるライトリグに対応するために、操作性と感度を両立させる「への字テーパー」を採用しています。このテーパーは、ティップがしっかりと曲がらず、ラインの振動をルアーに伝えることで、誰が使っても高精度なシェイクが可能になります。
さらに、このロッドはスタックを避けながらもバイトを逃さず、微かな情報を手元まで伝達する高感度を実現しています。軽量ルアーを投げやすく、遠投性能も飛躍的に向上しており、ホバストやミドストのみならず、他のライトリグにも順応するULパワーのモデルとなっています。同レングスのLパワーモデルであるスカイフラッシュ66と併用することで、ウェイト別にライトリグを使いこなすことができます。
ダイワの先進技術もふんだんに盛り込まれています。SVF NANOPLUS技術は、レジンの量を減らし、カーボン繊維の密度を高めることで、ロッドを軽量化しながらも高強度化を実現しています。また、X45フルシールド構造は、ロッドのネジレを防ぎ、キャストアキュラシーを向上させ、ロッド本来の性能を引き出します。3DX技術は、ロッドの復元力を高め、キャストの安定性と飛距離を向上させます。
まとめ
スティーズS66ULは、ダイワの先進技術と並木敏成の理想が融合した高感度・高操作性のライトリグロッドとして、現代の釣りシーンにおいてその性能を発揮します。あらゆるライトリグに対応し、アングラーの技量をサポートするこのロッドは、多くの釣り人にとってチェックしたいロッドとなるでしょう。