スティーズC70H-SV・ST【FURY】は、草深幸範氏が築き上げたバスフィッシングの「沈み物スペシャリティ」のもうひとつのモデルです。2021年に登場したこのロッドは、DAIWAの最高峰バスロッドの伝統を引き継ぎつつも、新たなサブネーム「FURY」として現代フィールドのコンディションに対応するために開発されました。日に日にタフさを増すボトムの釣りにおいて、アングラーをフルサポートするために設計されたこのモデルは、熱意を持つ釣り人にとって頼もしいパートナーとなるでしょう。
スティーズC70H-SV・STのインプレ
スティーズC70H-SV・STのインプレがあるのか確認しました。
スティーズC70H-SV・STのスペック
FURY（C70H-SV・ST）の基幹コンストラクションは、ソリッドティップと強靭なベリーからバットに至る部分で構成されています。この構造はHURRICANE（C67MH-SV・ST）と同様ですが、レングスとパワーレンジが異なります。具体的には、HURRICANEが5～7gのテキサスリグやフリーリグに適しているのに対し、FURYは9～14gの重量級シンカーに対応するように設計されています。この違いにより、異なるフィールドや状況において最適な性能を発揮することができます。
関東のマッディーウォーターである霞ヶ浦水系や、西東京と称されるクリアウォーターリザーバーなど、性質の異なるフィールドでのテストを経て、FURYは従来のロッドでは感じ取ることができなかったボトムの些細な変化を感知する能力を持つようになりました。ソリッドティップの「持たれ感」により、シンカーをハングして誘い続けることで移動距離を抑えたハングオフが可能となり、これがアングラーにとって大きなアドバンテージとなります。
しかし、シンカーの重量が増すにつれて、異なるセッティングが求められることが明らかになりました。9gを超えるシンカーにおいては、高弾性ソリッドが優位性を持つという結果が得られました。バスフィッシングは感性のスポーツであり、データや理論だけでは判断できない要素も多いため、現場でのテストを重ねることが不可欠です。
FURYの7フィートのレングスは、ストロークを稼ぎ、キャストからフッキング、そしてファイトにおいて優位性を発揮します。このロッドはテキサスリグやフリーリグのボトムズル引きをはじめ、フットボールジグのリフト&フォールなどのリアクションを誘発する釣りにも対応できるテーパーを実現しています。スラックが出た状態でもラインの重みの差を感じ取れる高弾性SVF COMPILE-X素材を使用しており、ニュートラルなフォール時でもバイトを稼ぎ出すことが可能です。
スティーズC70H-SV・ST【FURY】は、テキサスリグ、フリーリグ、リーダーレスダウンショットリグ、ヘビーカーライナリグ、フットボールジグ、ラバージグ、ヘビーダウンショットリグ、ノーシンカーリグなど、多様なルアーアプリケーションに対応するロッドです。このロッドは、あらゆる状況でのバスフィッシングにおいて最高のパフォーマンスを提供し、アングラーにとって欠かせない存在となるでしょう。
まとめ
このロッドは、SVF COMPILE-X、X45フルシールド（X45コブラシールド）、3DX、メガトップ、エアセンサーシートなど、DAIWAの最先端技術が惜しみなく投入されており、これによりFURYは軽さ、感度、操作性、パワーのすべてを兼ね備えたバスフィッシングロッドとなっています。